みなさんこんにちは、土屋重吉です。
今回は、土屋重吉が販売している藁すさ(つた)についてです。
そもそも藁すさは何の為に入れるの?
藁すさは乾燥に伴う収縮によって起こるひび割れの防止効果は絶大です。しかしそれだけの用途で使用されるわけではなく、ひび割れを防止することによって壁面の補強をし、構造的な歪や曲げに対しての強度を向上させる働きがあります。
施工性からも練り置きを十分に行った土壁などに対しては藁が腐りその効果で材料の粘性と弾力性を向上させ、鏝伸びや鏝離れを良くする効果があります。
その他にも材料の保水性を向上させることによってある程度の水引が調整でき、糊の混入しなくても壁が塗れることから強度のある壁を作ることも出来ます。
藁すさの効果
○壁の亀裂防止
○鏝すべり鏝離れといわれる作業性の向上
○材料の急激な乾燥を防ぐ保水性
○藁すさから出る成分でのネバミによる糊の代わり
最近は樹脂やボンドなどの糊材の目覚しい発展においてすさを混入しなくても意匠的にすばらしく、強度も持った壁を作ることは可能になりました。しかし、土と藁の組み合わせはすべてが国産品で、日本最古の木造建築「法隆寺」をはじめ数々の歴史ある建造物や重要文化財から民家等への使用実績を考えると日本の伝統文化として使っていただきたい材料です。
土屋重吉ONLINESHOPでは、土と藁との組み合わせを見直し、独特の風合いと日本の気候風土に合った土壁を復活させ、日本の伝統文化を守り現代建築との調和と融合に貢献できればと考えております。